双眼鏡

今回は双眼鏡の選び方とおすすめ製品をご紹介します。双眼鏡は、両目を使って対象物を観察することができるので、片目で見る望遠鏡などよりも立体的に臨場感を持って見ることができるのが最大の魅力です。遠くを見るための道具には望遠鏡や単眼鏡(片手で持てるサイズの小型望遠鏡)といったものもありますが、双眼鏡には独自の魅力がありますから、これらの道具があっても代わりにはなりません。

双眼鏡があると、コンサート会場でアーティストを身近に感じることができたり、野外でのバードウォッチングや星空の観察がより詳細に行えたり、スポーツをより迫力のある視界で楽しむことができたりします。一台持っていると、様々なシーンで重宝します。

双眼鏡には、手軽に持ち運べるコンパクトなものから、プロも使用している本格的なものまで、様々な製品がありますから、自分に合ったものを選んでください。

ニコンやオリンパス、キャノンといったカメラなどの光学機器で有名なメーカーや、ヒノデやケンコーといった双眼鏡や望遠鏡を中心に販売しているメーカーまで、それぞれのメーカーから多種多様な製品が販売されているので、製品選びは難しいのですが、この記事も参考にして、自分にピッタリの双眼鏡を見つけてください。

なお、この記事では双眼鏡を全般的に扱いますが、バードウォッチング用の双眼鏡、スポーツ観戦用の双眼鏡については、別に記事を書く予定です。バードウォッチングやスポーツ観戦を目的に双眼鏡を探している方は、そちらの記事も合わせてご参照ください。



【製品選びの前に】知っておきたい双眼鏡の基礎知識

双眼鏡を覗き込む少女

選び方についてご説明する前に、双眼鏡の基礎知識について少しお話しておきます。双眼鏡について詳しい方は、次の選び方やおすすめ製品ランキングのところからお読みください。

まず双眼鏡の構造的な違いについてです。双眼鏡には大きく分けて、ガリレイ式(ガリレオ式)双眼鏡とプリズム式双眼鏡というものがあります。

ガリレイ式双眼鏡というのは、ガリレオ・ガリレイが発明した望遠鏡の構造を取り入れた原始的なもので、凹レンズと凸レンズを組み合わせたものです。ガリレイ式は、本格的な双眼鏡に使われるものではなく、現在では主にオペラグラスなどに使用されています。この記事でも、基本的にガリレイ式双眼鏡は対象にしていません。オペラグラスについては、別に記事(【観劇に!コンサートに!】オペラグラスの選び方とおすすめ製品ランキング)を用意していますので、ご興味がある方は、そちらをご覧ください。

そして、一般的に双眼鏡といった場合には、プリズム式双眼鏡を指します。文字通りプリズムを使った双眼鏡です。プリズム式双眼鏡はポロプリズム式ダハプリズム式に分かれます。この2つは使われているプリズムの形が違うのですが、その影響で双眼鏡の形が違います。以下の説明ではポロプリズム式をポロ式、ダハプリズム式をダハ式と表記します。

ポロ式は、目を当てる側の「接眼レンズ」と、観察対象に向ける側の「対物レンズ」が直線上にありません。対物レンズが外に広がった位置にある昔ながらの双眼鏡がこのタイプです。左右の対物レンズの距離が離れているので、立体感が得やすいという特長があります。なお、コンパクトタイプのポロ式には、接眼レンズよりも対物レンズの方が内側にあるものもあります。

これに対して、接眼レンズと対物レンズが直線上に位置するものをダハ式といいます。外見上は、2本の筒が並んだような形になります。ダハ式の双眼鏡は、ポロ式以上に精密な加工が必要とされ、高価なモデルが多くなりますが、軽量かつコンパクトに設計できる点が長所です。

次に、多くの双眼鏡の本体に書かれている数字の意味についてご説明しておきます。具体的には「8×42 6.5°」といった数字のことです。これは、最初の数字が倍率、「×」の後の数字が対物レンズ有効径、最後の数字が実視界を表しています。

それぞれの数字の意味については後で詳しくご説明しますが、簡単にいうとそれぞれ「どのくらい大きく見えるか」「どのくらい明るく見えるか」「どのくらい広い範囲が見えるか」に影響しています。

【自分にピッタリの双眼鏡を見つけよう!】双眼鏡の選び方

双眼鏡を使う男女

ここからは、本題の双眼鏡の選び方についてお話ししていきます。双眼鏡には実に沢山の製品があり、それぞれに向いた用途があるので、自分の用途に合った製品を選ぶことがとても重要です。以下の記述を是非参考にしてください。

【使いやすい製品を選ぶために】使用目的を絞り込む

最初に、自分が「なぜ双眼鏡を欲しいのか」、「どんなことに双眼鏡を使いたいのか」をできるだけはっきりさせておくことをおすすめします。

これはなぜかというと、双眼鏡にはそれぞれに向いている用途というものがあるからです。分かりやすい例でいえば、倍率が高い双眼鏡は一度に見える範囲は狭くなります。「できるだけ大きく拡大して見たい」という希望と、「できるだけ広い範囲を一度に見たい」という希望は両立しないわけです。

具体的な使用シーンで言えば、コンサートを鑑賞するための双眼鏡と、バードウォッチングをするための双眼鏡では、適した製品が違います。使ってみて満足度が高い製品を選ぶためには、用途を絞り込んで、それに向いた製品を選ぶことが大事になってきます。

もちろん、比較的どんな用途にも使いやすい平均的な製品を選んでおくという方法もありますから、必ずしも使用方法を厳しく限定する必要はないのですが、用途がはっきりしていた方が、それに合った製品を選びやすくなることは知っておいてください。

【高ければ良いとは限らない】使用目的に合った倍率の双眼鏡を選ぶ

ここからは具体的な双眼鏡の性能について見て行きます。まずは倍率からです。双眼鏡の倍率というのは、一見すると高い方が高性能のように思えます。しかし、実際には高倍率の双眼鏡は必ずしも使い勝手が良くありません

必要以上に高倍率の双眼鏡を使うと、見たい対象がすぐに視野から外れてしまって、かえって見にくくなります。例えば、サッカーのような動きの激しいスポーツを観戦する際には、高倍率の双眼鏡では選手の動きを追うのに苦労します。

また倍率が高くなると手ブレの影響も大きくなります。手ブレの影響を抑えるためには、三脚などを使って固定して使う方法がありますが、手持ちの場合は8倍から10倍くらいの倍率が限界です。これ以上の高倍率の製品を使いたい場合は、三脚に固定するか、手ブレ補正の機能がついた防振双眼鏡を使うようにしてください。

なお、この倍率ですが、8倍であれば8分の1の距離から見た場合の見え方と同じ、10倍であれば10分の1の距離から見た場合と同じということになります。80m先にある物体を観察するとき、10mの距離にあるのと同じように見えるのが倍率8倍の双眼鏡、8mの距離にあるのと同じように見えるのが10倍の双眼鏡です。

双眼鏡の倍率の具体的な目安としては、コンサートや観劇用なら6倍から8倍程度、会場があまり大きくなければそれ以下の倍率でも十分でしょう。バードウォッチングなら8倍以上がおすすめです。もっとも、先ほど書いたように10倍を超えるような双眼鏡を使う場合は三脚の使用がおすすめです。

スポーツ観戦用は6倍から8倍程度がおすすめです。特に動きの激しいスポーツを見るときには、倍率は低めのもので、実視界が広いものがおすすめです。星座観察の場合は、星空・星座を観察する場合は8倍以下の低倍率の双眼鏡、月や惑星を観察したいときのように高い倍率が欲しい場合は、30倍を超えるような特殊な双眼鏡もあります。こういった高倍率の製品は手持ちでは使えません。

なお、双眼鏡の中には、見たい対象に合わせて倍率を変えることができるズーム機能を備えたズーム式双眼鏡というものもあります。非常に便利なように思える製品ですが、ズーム式双眼鏡は倍率を上げると明るさが暗くなるので、かなり見づらく感じる場合があります。ズーム式双眼鏡のズーム機能を活かせるのは、十分に明るい場所で使う場合に限られると思っておいた方が無難です。

【どのくらい広い範囲が見えるか】視界の広さについて

次に取り上げるのは「視界」です。簡単にいうと見える範囲のことですが、双眼鏡のスペックで視界と言った場合実視界と見かけ視界の2つがあります。

まず、双眼鏡をのぞいたとき、どのくらいの範囲が見えるのかを示す数値が実視界です。これは角度で表されるもので、この数値が大きいほど双眼鏡を動かさずに見える範囲が広くなります。実視界が小さい双眼鏡は対象物を探すのが難しく、特に初心者には向いていません。

基本的に実視界は広い方が使いやすい双眼鏡といえますが、高倍率の製品では狭くなる傾向があるので、倍率などの数字との兼ね合いで選ぶ必要が出てきます。スポーツを観戦する場合のように、観察する対象の動きが激しい場合は、実視界が広い双眼鏡が便利です。

ちなみに、実視界は角度で表されるため、これでは実感がわきにくいという人は「1000m先における視野」の数値をチェックするといいでしょう。メーカーによって多少呼び方に違いがあり、1000m視界などとも表記されますが、これは1000m先がどのくらいの範囲で見えるのかを距離で示したものです。全てのメーカーで表記されているわけではないのが難点ですが、距離で示されている分、イメージがわきやすくなります。

そして、視界にはもう一つ、見かけ視界というものがあります。これは双眼鏡をのぞいたときに観察者が見ている視界のことをいいます。見かけ視界が広い双眼鏡は、視界が大きく広がり、臨場感に優れた見え方をします。逆にいうと見かけ視界が狭い双眼鏡は、小さな円の枠の中を見ている感じになるので、迫力に欠けます。見かけ視界も基本的には広い方が良い双眼鏡です。見かけ視界は、「実視界×倍率」の計算式で求められます。

実視界や見かけ視界の数値が大きい双眼鏡は、対象物を探しやすく、見え方にも迫力があり、快適に使用できますが、単に視界の数値が大きいというだけでなく、視界にゆがみがないか、隅の方までくっきり見えるかといった点も重要になります。

【夜間に使用する場合は特に重要】双眼鏡の対物レンズ有効径・ひとみ径・明るさ

見やすい双眼鏡を手に入れるために重要なものが、明るさです。いくら双眼鏡で遠くのものが見えるといっても、それが暗くて見づらいものであれば意味がありません。この明るさを決定するのが、「対物レンズ有効径」と「ひとみ径」です。双眼鏡のスペックをみると、「明るさ」という項目もありますが、双眼鏡の明るさは「ひとみ径の2乗」で求められます。

対物レンズ有効径は、対物レンズの直径のことをいいます。口径とも呼びます。対物レンズが大きい方がより多くの光を集めることができるので、有効径が大きい方が明るく見えて、解像度も高い双眼鏡ということになります。ただし、対物レンズが大きくなるということは、双眼鏡の本体も大きく重くなるということなので、大きければ大きいほど良いとは言い切れません。

また、対物レンズ有効径の数字を倍率で割ったものをひとみ径(射出瞳径)といいます。少し離れた位置から双眼鏡の接眼レンズをのぞくと明るい円が見えるのですが、この円の直径がひとみ径です。このひとみ径の大きさが、観察者の瞳の大きさよりも小さいと、光が足りず双眼鏡は暗く見えます

そして、観察者の瞳の大きさは、周囲の明るさによって変わります。つまり、周囲が十分に明るいときは、瞳が小さくなるので、ひとみ径が小さな双眼鏡でも暗く感じることはないということになります。具体的には、十分に明るい場所では2~3mm程度のひとみ径があれば大丈夫です。

これに対して、暗い場所では観察者の瞳は散大して大きくなります。この場合、ひとみ径が大きくない双眼鏡は暗く感じます。具体的には7mm以上といったひとみ径の大きな双眼鏡が必要です。

双眼鏡を使うシーンで考えると、屋外の日当たりがいい場所でバードウォッチングやスポーツ観戦をする場合は、ひとみ径が小さな双眼鏡でも問題がないということになります。これに対して、夜に星を見るのに使いたいといった場合や、照明が暗いディナーショーを見るのに使いたいような場合は、ひとみ径ができるだけ大きい双眼鏡を選んだ方が良いということになります。

【明るさを決めるもう一つの要素】レンズ・プリズムのコーティングをチェック

双眼鏡の明るさを決めるもう一つの要素として、レンズやプリズムのコーティングがあります。対物レンズから入った光は、いくつかのレンズやプリズムを通って接眼レンズから目へと届くのですが、このときレンズやプリズムで一部の光が反射してしまい、光が失われていきます。これを防ぐのが光の反射を防ぐコーティングです。

コーティングは一つだけでは反射を防ぐには限界があるので、高性能の双眼鏡では何層もコーティングを重ねてあります。このような多層膜コーティング(マルチコート)の双眼鏡は光の損失が少なく、明るい見え方の製品になります

双眼鏡を選ぶ際には、レンズやプリズムがコーティングされたもの、それもできるだけ単層のコーティング(モノコート、シングルコート)ではなく、マルチコートの製品を選ぶようにすると、同じ口径の製品でも見え方がぐっとよくなります。

【メガネをかけている人は要注意】アイレリーフの長さがあるものを選ぶ

アイレリーフは、使いやすさに影響します。アイレリーフというのは、「接眼レンズからどのくらい離れた位置から視野全体を見渡すことができるか」という数字です。つまり、アイレリーフの数値を超えた距離から双眼鏡をのぞいた場合、視野全体が見えないということになります。

アイレリーフは、短めの製品と、長めの製品があります。裸眼でも視力が良い人やコンタクトレンズを使っている人はあまり神経質になる必要はありませんが、メガネを使っている人はアイレリーフが長い製品でないメガネをかけたままで双眼鏡をのぞくことができません。

アイレリーフが15mmを超えるものハイアイポイントやハイアイ、ロングアイレリーフなどというのですが、メガネを着用している人にはハイアイポイントの製品がおすすめです。ハイアイポイントの製品は、双眼鏡と目の距離を離して使用することができるので、アイメイクの崩れが気になる女性にもおすすめです。

なお、アイレリーフが長い製品は、「目当て」の位置を動かして目と双眼鏡との距離が調節できるようになっています。目当てのことを見口(みくち)ともいいます。

【双眼鏡で近くを見たい?】最短合焦距離に注目

双眼鏡のユーザーの多くは、遠くのものを大きく見たいという理由で双眼鏡を使っていると思います。しかし、双眼鏡は比較的近くのものを拡大して見るためにも使えます。例えば、美術館に行って絵の前で双眼鏡を使えば、画家の筆のタッチまで細かに見るといったことも可能になるのです。

こういった近くのものを大きく見たいときに重要な数字が、最短合焦距離というものです。文字通り、焦点が合う最短の距離のことをいいます。最短合焦点距離は短めでも2m~3mくらいの製品が多いのですが、一部の製品には50cmの距離まで焦点合わせが可能なものがあります。

このタイプの製品なら、美術館や博物館で使ったり、植物や昆虫をアップにして観察したりすることもできます。最短合焦距離がこれほど短い製品は、あまり数は多くありませんが、こういった用途に使いたい人は、探してみてください。以下のおすすめ製品のところでは、コンパクト双眼鏡のランキング1位の製品として「ペンタックス Papilio II 6.5×21」をご紹介しています。

【実はかなり重要!】双眼鏡の大きさと重さ

最後に、意外に失敗することが多い双眼鏡の大きさと重さについて述べておきます。双眼鏡を選ぶ上で、大きさや重さは思った以上に重要です。

例えば、コンサートや演劇を見る際に使うような場合は、長時間双眼鏡を構えたままの姿勢でいる可能性がありますから、できるだけ小さく軽い製品を選んでおく必要があります。特に女性の場合は、重すぎる双眼鏡は結局は使わなくなることが多いので注意してください。

大きさについては、折りたためるタイプの製品もありますが、このタイプの製品の場合、広げるまでに時間が多少かかるので、とっさの時にすぐに使いたいといた場合には不向きです。用途に合わせて選んでください。

【対物レンズ有効径29mmまで】双眼鏡の人気おすすめ製品ランキング【コンパクト・初心者向け双眼鏡】

ここからは双眼鏡のおすすめ製品をランキング形式でご紹介していきます。まずは、対物レンズ有効径が30mmに達しない比較的コンパクトな双眼鏡のおすすめ製品です。価格もあまり高くないものが多く、初心者向けといえる製品が多くなっています。

第15位 ナシカ SPIRIT 10×21 CR-IR

ナシカSPIRIT10×21CR-IR

倍率 10倍
対物レンズ有効径 21mm
実視界 5.6°
見かけ視界 -
1,000m先における視野 -
ひとみ径 -
明るさ 4.4
アイレリーフ -
サイズ 83×105×42mm
質量 155g

入門用におすすめの低価格な双眼鏡

ナシカSPIRIT10×21CR-IR上から

コンパクトで低価格な双眼鏡。どんな用途にも比較的使いやすい10倍の倍率の製品です。明るさは4.4で、少し暗めかもしれませんが、明るい場所で使うには問題のないレベルです。

低価格が魅力の製品ですが、メーカーは天体望遠鏡や双眼鏡を専門的に扱っているナシカです。自社製品のみならず、輸入した製品も含めて厳重な社内検査を行っていて「品質へのこだわり」をウリにしているメーカーですから、安心感があります。

レンズのコーティングにはIR(レッドカラーコーティング)が採用されていて、紫外線・赤外線をカットするため、目に優しい双眼鏡です。ただし、このはっきりとした色が付いたコーティングには効果を疑問視する声もありますから、購入を検討される際には、口コミなどの意見も参考にしてください。

カラーバリエーションが豊富なのも特徴で、写真のシルバーのほかに、シャンパンゴールド、ピンク、ブラック、ホワイトもあります。特に高性能というわけではありませんが、低価格なので入門用としてもおすすめの双眼鏡です。

第14位 ビクセン フラットズーム HF5-15×17

ビクセンフラットズームHF5-15×17

倍率 5~15倍
対物レンズ有効径 17mm
実視界 5.2~3.0°
見かけ視界 26.0~45.0°
1,000m先における視野 91~52m
ひとみ径 3.4~1.1mm
明るさ 11.6~1.2
アイレリーフ 18.0~10.0mm
サイズ 高さ85×幅95×26mm
質量 160g

ポケットサイズのズーム式双眼鏡

シャツの胸ポケットにも入ってしまうコンパクトサイズのズーム式双眼鏡です。ズームも焦点合わせも片手でできる設計です。コンパクトサイズで持ち運びが簡単なので、普段からカバンなどに入れておいて、少し離れた位置にある時刻表や掲示板などを見たいときにサッと取り出して使用することができます。

「どこにでも持ち運ぶことができて、最大で15倍の倍率で見ることができる」というコンセプト的にはとても魅力的な製品です。ただし、コンパクトサイズで対物レンズ有効径が小さな双眼鏡ですから、倍率を上げた際には明るさがかなり暗くなってしまうのが欠点です。高倍率で見るのが難しいので、バードウォッチングなどに使用するのにはおすすめしません。

倍率を上げると明るさが暗くなるというのはズーム式双眼鏡の宿命のようなものですが、その欠点がかなりはっきり出てしまっている製品です。この点は承知した上で購入を検討してください。低倍率で使うのがメインの人には、この点はあまり気にならないはずです。

第13位 personal-α 双眼鏡 10×22 6.5°

personal-α双眼鏡10×22 6.5°

倍率 10倍
対物レンズ有効径 22mm
実視界 6.5°
見かけ視界 -
1,000m先における視野 112m
ひとみ径 -
明るさ 4.8
アイレリーフ -
サイズ 102×35×83mm(梱包サイズ)
質量 137g

Amazonランキング1位の人気製品

personal-α双眼鏡10×22 6.5°製品説明

この記事を書いている時点(2018年6月)で、Amazonランキングで双眼鏡の売れ筋ランキング1位に輝いている製品です。本体はプラスチック製で、あまり高級感があるものではありませんが、その分安価で、とても軽いのが特徴です。重さ137gというのは、今回ご紹介している製品の中でも、トップクラスの軽さです。重たい双眼鏡が苦手な女性や子供でも十分に持つことができます。

性能的には、15位でご紹介している製品(ナシカ SPIRIT 10×21 CR-IR)に近いものですが、実視界や明るさの数値はこちらの製品の方が若干上回っています。販売価格もかなり安く、コスパも良い製品です。価格的にも子供に最初に買い与える双眼鏡として丁度いいかもしれません。

ニコンやオリンパスのような有名光学機器メーカーの製品ではないことは、多少の不安材料ではありますが、Amazonのカスタマーレビューでは、80%が星5つまたは4つの高評価ですから、品質の面での心配はなさそうです(2018年6月現在)。低価格の双眼鏡をお探しの方に特におすすめです。

第12位 ニコン ミクロン 6×15 CF

ニコンミクロン6×15CF

倍率 6倍
対物レンズ有効径 15mm
実視界 8.0°
見かけ視界 45.5°
1,000m先における視野 140m
ひとみ径 2.5mm
明るさ 6.3
アイレリーフ 10.1mm
サイズ 高さ48×幅108×厚さ36mm
質量 130g

コンサートや美術鑑賞といった屋内使用に最適

ニコンミクロン6×15CF後方から

特徴的なデザインが目を引くニコンのミクロンブランドの双眼鏡です。倍率は6倍であまり高いものではありませんが、コンサート鑑賞や観劇にはむしろ最適な倍率です。また、コンパクトな双眼鏡で口径も大きくないため、明るさの数値もあまり高くありませんが、明るい屋内での使用に限れば全く問題のない数値です。

最短合焦距離が2mと短めなので、博物館で展示物を見たり、美術館で絵画や彫像を鑑賞するのにも使えます。軽量・コンパクトで、ソフトケースとストラップも付属するので、携帯にも非常に便利です。

Amazonのカスタマーレビューでは、78%までが星5つの最高評価です(2018年6月現在)。コンパクトな双眼鏡としてはやや高価なのが難点ですが、その分の満足感を与えてくれる製品です。

第11位 ミザール SW-550

ミザールSW-550

倍率 5倍
対物レンズ有効径 25mm
実視界 15.8°
見かけ視界 79.0°
1,000m先における視野 -
ひとみ径 5.0mm
明るさ 25
アイレリーフ -
サイズ 105×125×52mm
質量 520g

ワイドな視界が魅力の双眼鏡

ミザールSW-550上から

実視界15.8°という広角双眼鏡です。これだけ視界の広い双眼鏡はなかなかありません。一度に見渡せる範囲が広いので、サッカーのような動きの激しいスポーツを観戦したりするのに特に向いています。視界が広い双眼鏡にありがちな、像のゆがみや色収差(色ずれ)も従来機よりも抑えられ、視界の隅の方まで見やすくなっています。

また、この製品のような広角を追求した双眼鏡は、構造上対物レンズが奥の方に位置することになるのですが、ホコリなどが入り込むことを防ぐため、鏡筒の対物レンズ側には防塵用の平面ガラスがセットされています。これによって、野外で使用したりした後の手入れが楽になっています。

スポーツ観戦などが主な用途で、高倍率よりも高視界の双眼鏡が欲しいという方には打って付けの製品です。

第10位 ビクセン saqras(サクラス) H6×16

ビクセンsaqurasH6×16

倍率 6倍
対物レンズ有効径 16mm
実視界 8.3°
見かけ視界 47.1°
1,000m先における視野 145m
ひとみ径 2.7mm
明るさ 7.3
アイレリーフ 14.0mm
サイズ 高さ77×幅61×厚さ37mm
質量 145g

歌舞伎や能の観劇に最適な「和」のテイスト

ビクセンsaqurasH6×16畳んだ状態

あまり華美すぎない桜色が美しいコンパクトタイプの双眼鏡です。和の雰囲気に合ったカラーで、歌舞伎や能といった日本の伝統芸能を鑑賞する際に用いるのにピッタリです。上の写真にあるように、2軸式の構造が採用されていて、左右の鏡筒をそれぞれ折りたたむことができます。折りたたむとハンドバッグなどにも簡単に収納できるので、この点も観劇用に適しています。

倍率は6倍で観劇に丁度いい程度の倍率ですし、明るさも劇場で使うには十分です。2軸式を採用しているので、サイズの割りに眼幅(目と目の間の幅のこと)の調節範囲が広く、顔が小さめな女性や子どもでも使いやすいサイズに調節できます(顔幅の調節幅は約30mm~82mm)。

アルマイト加工されたボディは程よい高級感があり、観劇を趣味にされている方へのプレゼントとしてもおすすめです。

第9位 ニコン ACULON T11 8-24×25

ニコンACULON T11 8-24×25

倍率 8~24倍
対物レンズ有効径 25mm
実視界 4.6°(8倍時)
見かけ視界 35.6°(8倍時)
1,000m先における視野 80m(8倍時)
ひとみ径 3.1mm(8倍時)
明るさ 9.6(8倍時)
アイレリーフ 13.0mm(8倍時)
サイズ 高さ123×幅109×厚さ51mm
質量 305g

ニコン製のズーム式双眼鏡

倍率が8倍から24倍まで調節できる、ニコン製のズーム式双眼鏡です。極めてコンパクトな14位でご紹介した製品(ビクセン フラットズーム HF5-15×17)と比べると、口径が大きくなって本体自体のサイズも大きくなっています。

携帯性の点では劣りますが、実際に使用する際には、こちらの製品の方が使いやすい場合が多いでしょう。写真のブルーのほか、ホワイト、ブラック、レッドとカラーバリエーションが豊富なのも魅力です。

ただ、ズーム調節レバーは手前の使いやすい位置にあるのですが、ピント調節リングは一般的な双眼鏡よりもかなり前方に配置されています。このため、レビューにはピント調節がやりにくいという声があります。

また、倍率を上げると視野がかなり暗くなってしまうというズーム式双眼鏡の欠点も解消されてはいないようです。屋外での野鳥観察に使う場合のように、周囲の環境が十分に明るければ双眼鏡の暗さはあまり気にならなくなりますが、それにしても24倍といった高倍率で使うのは実際にはちょっと難しいかもしれません。

倍率調節ができるというのは魅力的な機能なのですが、高倍率にすると手ブレの影響も大きくなります。主に使うのは10倍までくらい、特に拡大して見たいときだけ高倍率に変更するといった使い方がおすすめです。

第8位 ニコン ACULON T01 8×21

ニコンACULON T01 8×21

倍率 8倍
対物レンズ有効径 21mm
実視界 6.3°
見かけ視界 47.5°
1,000m先における視野 110m
ひとみ径 2.6mm
明るさ 6.8
アイレリーフ 10.3mm
サイズ 高さ87×幅104×厚さ34mm
質量 195g

携帯性に優れたスタイリッシュな双眼鏡

ニコンACULON T01 8×21上から

持ち運びに便利な小型の双眼鏡です。中央部で折れ曲がる設計になっていて、携帯時にはよりコンパクトになりますし、使用時には曲げる角度によって眼幅の調節ができます。この製品は使いやすい倍率8倍のモデルですが、同シリーズには倍率10倍のモデルもあります。

写真のホワイトの他に、ブルーとオレンジの鮮やかなカラーのバリエーションもあり、デザイン性も高い製品です。倍率10倍のモデルのボディカラーは、ブラックとレッドです。コンパクトなモデルながらレンズには多層膜コーティングが施されていて、明かるい視界を実現しています。

ちなみに、この記事ではこの製品とほぼ同等の性能のオリンパスのTrip light 8×21 RC IIを4位にランキングしています。これは、わずかな差ですが携帯性と価格の優位性によるものです(2018年6月現在)。機能的にはあまり大きな違いはないので、4位の製品とも比較して、気に入った方を選ぶのも良いと思います。

第7位 ニコン 遊 4×10D CF

ニコン遊4×10D CF

倍率 4倍
対物レンズ有効径 10mm
実視界 10.0°
見かけ視界 38.6°
1,000m先における視野 175m
ひとみ径 2.5mm
明るさ 6.3
アイレリーフ 13.7mm
サイズ 高さ52×幅93×厚さ19mm(ストラップ通し部を除く)
質量 65g

ニコン史上、最薄・最軽量の双眼鏡

ニコン遊4×10D CF後方から

ニコン史上、最薄・最軽量の双眼鏡。コンパクトでオペラグラス並みのサイズしかありませんが、れっきとしたダハプリズム式の双眼鏡です。対物レンズ・接眼レンズの全面とプリズムに多層膜のコーティングがなされていて、小さいながらも本格的なつくりになっています。

本格的な製品だけに価格もそれなりに高くなっていますが、Amazonのレビューでは90%以上が星5つまたは4つの高評価です(2018年6月現在)。倍率は4倍とあまり高くありませんが、コンサートや観劇に使う場合は、舞台の全体が見渡しやすく、使いやすい製品になっています。

重量は、ニコン史上最軽量の65gしかありませんから、持ち運び・長時間の使用に最適です。対物レンズ有効径は10mmしかありませんが、低倍率の双眼鏡なので、明るさは6.3あります。また、最短合焦距離が1.2mという短さなので、美術館や博物館などで対象物を拡大して見たい場合も便利です。屋内環境で使用するにはとても優れたコンパクト双眼鏡です。

第6位 ヒノデ 5×20-A4

ヒノデ5×20-A4

倍率 5倍
対物レンズ有効径 20mm
実視界 11°
見かけ視界 -
1,000m先における視野 -
ひとみ径 -
明るさ 16
アイレリーフ 16mm
サイズ 横104×縦83×厚さ48mm
質量 266g

倍率5倍の見やすい双眼鏡

倍率は5倍であまり高くありませんが、見やすい双眼鏡です。双眼鏡を購入する場合、倍率が高いものほどよく見えるのではないかと勘違いしがちですが、実際には高倍率になるほど視野が暗くなり手ブレもしやすくなって、かえって使い心地が悪くなることも多くなります。

この製品のメーカーは日の出光学というところで、ニコンやオリンパスなどと比べると知名度は高くありませんが、ユーザー目線から使いやすい双眼鏡を販売しています。ヒノデで扱っている双眼鏡は、5倍や6倍といった他のメーカーよりも低倍率の製品が多いのですが、これも実際に使いやすい製品を追求した結果です。この製品も倍率は5倍とちょっと低めですが、視界が広く、十分な明るさがあり、アイレリーフが長いので、とても使いやすくなっています。

選び方のところでも書いたのですが、倍率が高い双眼鏡は対象物を視界に収めるのが難しく、特に初心者は苦労します。双眼鏡に不慣れな人が使いやすい双眼鏡を選びたい、そんな場合に特におすすめしたい製品です。

第5位 ペンタックス AD 8×25 WP

ペンタックスAD8×25WP

倍率 8倍
対物レンズ有効径 25mm
実視界 5.5°
見かけ視界 -
1,000m先における視野 96m
ひとみ径 3.1mm
明るさ 9.6
アイレリーフ 21mm
サイズ 高さ110×幅105×鏡体の厚み40mm
質量 約300g

少し口径が大きな2軸式コンパクト双眼鏡

ペンタックスAD8×25WP上から

4位や8位でご紹介している製品と似た特徴を持った2軸式の双眼鏡です。それらの製品と違うのは、こちらの製品の方が少し対物レンズ有効径が大きい点です。対物レンズ有効径が大きいということは、基本的にはそれだけ明るく解像度が高い双眼鏡であるということになりますから、もう少し本格的な双眼鏡が欲しいという方におすすめです。

また、この製品はJIS保護等級6級相当の防水構造を採用しているので、雨天での使用や水辺での使用にも適しています。バードウォッチングなどを手軽に楽しみたいといった方にもおすすめできる製品です。

ただレンズが大きい分、本体サイズは少し大きくなり、重さも重くなります。この製品のような2軸式のコンパクト双眼鏡を購入する際は、小さく軽いというのが大きなメリットですから、この点が多少犠牲になっているということになります。サイズや軽さを重視すれば4位や8位の製品を選ぶことになりますし、明るさ・解像度を重視すれば、こちらの製品を選ぶことになります。好みに合わせて選んでください。

第4位 オリンパス Trip light 8×21 RC II

オリンパスTrip light 8×21RC II

倍率 8倍
対物レンズ有効径 21mm
実視界 6.3°
見かけ視界 -
1,000m先における視野 110m
ひとみ径 2.6mm
明るさ 6.8
アイレリーフ 11.5mm
サイズ 長さ88×幅106×厚さ38mm(長さは収納時、幅と厚さは眼幅最大時)
質量 190g

2軸式の折りたたみ機構でコンパクトに収納できる

オリンパスTrip light 8×21RC II後方から

携帯性に優れた双眼鏡です。写真の状態でもかなりコンパクトですが、携帯する際には左右の鏡筒を内側に折りたたんでさらにコンパクトにすることができます。携帯性を重視しつつも、オペラグラスでは機能的にもの足りないといった人に特におすすめしたい製品です。

コンパクトで価格もあまり高くない製品ですが、接眼・対物レンズは各1面マルチコーティングがほどこされていて、他のレンズにも単層コーティングがほどこされています。小さいながらもかなり本格的な双眼鏡です。

重さも軽く、長時間使用しても苦にならないので、コンサートやライブ、演劇の鑑賞に向いています。カラーバリエーションは、写真のシャンパンゴールドのほか、ダークシルバー、パールホワイト、マゼンダがありますから、好みの色が選べます。

第3位 オリンパス 8×21 DPC I

オリンパス8×21DPC I

倍率 8倍
対物レンズ有効径 21mm
実視界 6.4°
見かけ視界 51.2°
1,000m先における視野 112m
ひとみ径 2.6mm
明るさ 6.9
アイレリーフ 11.0mm
サイズ 長さ82×幅107×厚さ41mm(幅と厚さは眼幅最大時)
質量 170g

デザイン性・コスパに優れたコンパクト双眼鏡

オリンパス8×21DPC I後方から

曲線を生かしたデザインと、メタリックな配色がおしゃれな双眼鏡です。実売価格で4000円を切っている(2018年6月現在のAmazonでの価格)ので、価格面を重視して製品選びをしたい人にもおすすめです。

機能的には、倍率は8倍、明るさ6.9の使いやすいものです。ハイアイポイントではないものの、アイレリーフも11.0mmあるので、あまり使いにくさは感じないでしょう。コンパクト設計で、重さも170gしかないので、長時間の使用でも疲労を感じることは少ないはずです。

強いて欠点を挙げれば、レンズのコーティングが単層コーティングで上位モデルのようなマルチコーティングではないことがありますが、価格とのバランスを考えれば十分な性能です。

手ごろな価格帯の入門機といった位置づけの製品ですが、特に高機能の製品をお求めの方でなければ十分に満足できるものではないかと思います。

第2位 ペンタックス タンクローR 8×21UFC R

ペンタックスタンクローR 8×21UFC R

倍率 8倍
対物レンズ有効径 21mm
実視界 6.2°
見かけ視界 50°
1,000m先における視野 108m
ひとみ径 2.6mm
明るさ 6.7
アイレリーフ 13mm
サイズ 高さ83×幅110×厚さ48mm
質量 210g

コンパクト双眼鏡の定番商品

ペンタックスタンクローR 8×21UFC R上から

タンクローはコンパクト双眼鏡の定番商品の一つといってもいい存在です。ボディはコンパクトで軽量ですが、レンズにはマルチコートが施されていて、視野が明るい双眼鏡です。

またレンズは非球面で、視野の周辺部でも歪みが少ない作りになっています。ラバーコートされたボディは滑りにくく、耐衝撃性も高くなっているので、アウトドアでの使用にも向いています。倍率は色々な用途に使いやすい8倍で、汎用性が高いモデルです。

よく売れている(売れ続けている)製品で、Amazonのカスタマーレビューでは600件以上の投稿があり、星4つ以上の高評価が90%以上を占めています(2018年6月現在)。どなたにも自信を持っておすすめできる定番中の定番です。

なお、タンクローシリーズは、タンクローUPという後継機が既に発売されています。この製品は最新機種ではないということになりますが、性能差はあまり大きくないので、この記事では価格が安くコスパが良い、こちらの製品をランキングさせていただきました。

第1位 ペンタックス Papilio II 6.5×21

ペンタックスPapilioII6.5×21

倍率 6.5倍
対物レンズ有効径 21mm
実視界 7.5°
見かけ視界 -
1,000m先における視野 131m
ひとみ径 3.2mm
明るさ 10.2
アイレリーフ 15mm
サイズ 高さ114×幅110×鏡体の厚み55mm
質量 約290g

50cmの距離まで近づいて観察できる「マクロ観察」機能

ペンタックスPapilioII6.5×21上から

近くのものまでよく見える、マクロ観察機能を備えた双眼鏡。この製品には「輻輳(ふくそう)補正機構」というものが搭載されていて、近くの対象物にピントをあわせようとすると対物レンズが中央に寄って、左右の視野をほぼ一致させることができます。これによって、最短で50cmという近くの対象物を観察することができます。双眼鏡ならではの両目を使った立体視ができるので、リアルでかつ迫力のある観察が可能です。

通常の双眼鏡としても、倍率は6.5倍で、明るさは10.2、アイレリーフは15mmと非常に使いやすいものとなっています。野外でバードウォッチングやスポーツ観戦に使うにも、美術館や博物館といった屋内で絵画などの美術品の鑑賞に使うにも便利な、オールマイティに活躍する双眼鏡です。倍率にもの足りなさを感じる方には、8.5倍のモデルもあります。

極めて使いやすい製品であることを示しているのがAmazonのカスタマーレビューの結果で、75%までが最高評価の星5つ、星4つまで含めると95%近くの購入者が高評価をつけています(2018年6月現在)。様々な用途に使える、幅広くおすすめできる双眼鏡です。

【対物レンズ有効径30mm以上】双眼鏡の人気おすすめ製品ランキング【大型・本格派の双眼鏡】

ここからは、対物レンズ有効径が30mm以上の本格的な双眼鏡について、おすすめ製品をランキング形式でご紹介します。やや高価な製品が多くなりますが、やはり口径が大きな双眼鏡は見え方が違いますから、本格的に双眼鏡の世界を楽しみたい人には、以下でご紹介するような大口径タイプがおすすめです。

第10位 ビクセン SG2.1×42

ビクセンSG2.1×42

倍率 2.1倍
対物レンズ有効径 42mm
実視界 -
見かけ視界 -
1,000m先における視野 -
ひとみ径 -
明るさ -
アイレリーフ 8.4mm
サイズ 高さ46×幅128×厚さ54mm
質量 410g

低倍率の星座観察用双眼鏡

ビクセンSG2.1×42後方から

ちょっと異色の双眼鏡を最初にご紹介します。この製品は、星座観察に適した双眼鏡です。この記事では基本的にプリズム式双眼鏡に絞ってご紹介しているのですが、こちらはガリレイ式双眼鏡です。

倍率は2.1倍で双眼鏡としてはかなり低めなので、天体観察とはいっても、月のクレータを観察したいといった用途には向きません。しかし、星座や星雲・星団の観察をする際には、全体を大きく視野に入れることができるので便利です。

広い範囲が見渡せて、肉眼で見るよりも明るく星が見えるので、都会でも星座の観察ができます。明るい視野を実現するため、レンズには全面にフリーマルチコートが採用されています。

低倍率で一般的な双眼鏡のような用途には向いていません。星座観察用に、広く夜空を見渡すことができる双眼鏡が欲しいという方にだけおすすめします。

第9位 ニコン スタビライズ 12×32

ニコンスタビライズ12×32

倍率 12倍
対物レンズ有効径 32mm
実視界
見かけ視界 55.3°
1,000m先における視野 87m
ひとみ径 2.7mm
明るさ 7.3
アイレリーフ 15mm
サイズ 高さ178×幅142×厚さ81mm
質量 1130g(電池除く)

手ブレを防ぐ防振機能を内蔵した双眼鏡

ニコンスタビライズ12×32後方から

10倍を超えるような双眼鏡は、どうしても手ブレが気になります。この製品には揺れに合わせてレンズを動かすことで手ブレを打ち消す防振機能が搭載されています。ビデオカメラをお持ちの方は、手ブレ補正機能をお使いになられたことがあると思いますが、それの双眼鏡版です。

防振双眼鏡は、手ブレの補正はもちろんですが、ゆれる船の上からホエールウォッチングをするような場合にも威力を発揮します。この製品の場合、防水性能も備えているので、多少の水しぶきがかかった程度で故障したりすることもありません。

くっきりした像を存分に楽しめる防振双眼鏡ですが、欠点もあります。防振機能のためのモーター等を内蔵しているため通常の双眼鏡よりもかなり重いこと、電源として電池が必要であること(この製品の場合、単3形アルカリ乾電池2本使用で約6時間動作します)、本体価格がかなり高価であることなどです。

手軽に使えるタイプの製品ではないので、どなたにもおすすめできるものではありませんが、高倍率の双眼鏡を手持ちで使いたい場合には、防振機能付きの製品はやはり魅力的です。

なお、この製品はニコン製のものですが、カメラメーカーのキャノンも防振双眼鏡を複数ラインナップしています。というか、キャノンの双眼鏡には全機種に手ブレ防止機能が付いています。購入の際にはキャノン製のものとも比較されることをおすすめします。

第8位 ビクセン SG6.5×32WP

ビクセンSG6.5×32WP

倍率 6.5倍
対物レンズ有効径 32mm
実視界 9.0°
見かけ視界 58.5°
1,000m先における視野 157m
ひとみ径 4.9mm
明るさ 24
アイレリーフ 20.0mm
サイズ 高さ140×幅132×厚さ48mm
質量 610g

やや高倍率の星空観察用双眼鏡

ビクセンSG6.5×32WP横から

この製品は、10位でご紹介しているSG2.1×42のユーザからの「もうちょっと倍率のある星空用双眼鏡もほしい」という要望で作られたそうです。

天体観測というと、双眼鏡よりも高倍率の天体望遠鏡の出番と思われる方も多いかもしれません。確かに、月面のクレータを見たいとか土星のリングを見たいといったことは双眼鏡では難しいのですが、天体望遠鏡は準備にも時間がかかり手軽さに欠けます。

肉眼で見るよりもくっきりと、しかも手軽に星空を見たいという人にピッタリなのが、この製品です。星空を見るときの上向きの姿勢になったときに重量バランスが最適になるように設計されていたり、星の波長に適したレンズコーティングがなされていたり、星を観る際にピント合わせがしやすいように無限遠近くでピントのピッチが細かくなる設計であったりと、「星空を観るための双眼鏡」としての工夫が随所に見られます。

スペック的には、星空観察以外にも使えないわけではないと思いますが、やはり星空を観たい人におすすめしたい双眼鏡です。

ちなみに、天体観測用の双眼鏡には、対物レンズ有効径が50mmを超えるような大型のものもあります。こういった製品は数十万円といった価格帯になり、広くおすすめできるようなものではないので、この記事ではご紹介していません。ニコンのWXシリーズやコーワのHIGHT LANDERシリーズなどがありますから、ご興味がある方は調べてみてください。

第7位 フジノン 7×50 FMT-SX

フジノン7×50FMT-SX

倍率 7倍
対物レンズ有効径 50mm
実視界 7.3°
見かけ視界 -
1,000m先における視野 131m
ひとみ径 7.14mm
明るさ 51
アイレリーフ 23mm
サイズ W218×H196mm
質量 約1380g

プロの愛用者も多い、フジノンのFMTシリーズ

フジノン7×50FMT-SX後方から

1987年の販売以来、海洋関係・漁業関係のプロからも支持されているロングセラーFMTシリーズの双眼鏡です。機能的には、フラットナーレンズが採用されていて、視野の周辺部までシャープな像が見られ色の再現度も高く、また全てのレンズとプリズムにはマルチコーティングが施されており、高い光の透過率を誇っています。

また、プロの愛用者が多いことからも分かるように、ボディは頑丈で、高い防水性能も備えています。表面はエンボス加工がなされていて手になじみ、濡れた手でも滑りにくいという特徴があります。

最近はデザイン性やコンパクトさを追求する観点からダハプリズム式の双眼鏡が増えてきていますが、この製品は昔ながらのポロプリズム式です。いかにも双眼鏡といった感じの、やや武骨ささえ感じさせるボディに逆に魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。

欠点としては、かなり重い点があります。1kgを軽く超える重量がありますから、女性などの力の弱い方にはおすすめしませんが、実用性の点は折り紙つきです。

なお、フジノンというのは、富士フィルムが展開している双眼鏡のブランドです。現在は、販売は富士フィルムではなくケンコー・トキナーが担当していますが、フジノンのブランドは健在です。

第6位 ペンタックス ZD 10×50 ED

ペンタックスZD10×50ED

倍率 10倍
対物レンズ有効径 50mm
実視界 5.0°
見かけ視界 -
1,000m先における視野 87m
ひとみ径 5.0mm
明るさ 25.0
アイレリーフ 22mm
サイズ 高さ170×幅132×鏡体の厚み59mm
質量 約855g

EDガラス採用のペンタックスのフラグシップシリーズ

ペンタックスZD10×50ED斜め

ペンタックスのフラグシップシリーズであるZシリーズの中でも一番口径が大きい製品です。このZシリーズの特徴の一つは、色収差補正に優れたEDガラス(特殊低分散ガラス)を採用していることです。色収差というのは、波長が違う光は焦点距離も違うことから、色がにじんだようにボヤっと見える現象のことを言います。EDガラスを使ったレンズが焦点距離のズレが小さく、色にじみが低減されます。

また、レンズのコーティングも透過率を上げた最新の技術によるもので、シャープに見えます。本体はマグネシウムボディでとても堅牢で、表面には防水・防油コーティングがなされているので、汚れにくく手入れも簡単です。更には、防水性能も高い(JIS保護等級6級相当)ので屋外での使用も安心と、多くの高い技術が詰め込まれた双眼鏡です。

フラグシップシリーズというだけあって、かなり高価な製品ですが、メーカーが「ディテールにこだわるヘビーユーザーも満足させる」と言い切っているだけあって、とても高品質な製品です。

第5位 ビクセン アルテス HR8.5×45WP

ビクセンアルテスHR8.5×45WP

倍率 8.5倍
対物レンズ有効径 45mm
実視界 7.0°
見かけ視界 54.9°
1,000m先における視野 122m
ひとみ径 5.3mm
明るさ 28.1
アイレリーフ 17.5mm
サイズ 高さ156×幅134×厚さ59mm
質量 885g

ビクセンの最上級モデル「アルテス」

こちらは、ビクセンの最上級シリーズです。先ほど6位でご紹介したペンタックスの製品(ZD 10×50 ED)と比べると、かなり手の届きやすい価格の製品となっています。

価格は抑え目ですが、EDレンズを採用しているためシャープな像を見ることができます。またレンズのコーティングには、7層の反射防止多層膜コーティング「フラットマルチコート」が採用されています。従来の3層マルチコーティングより光の損失が少なく、明るい視野と鮮やかなコントラストが実現されたコーティングです。

ボディ素材がマグネシウム合金であったり、防水仕様で雨や雪にも強いといった点も最上級モデルにふさわしい性能です。比較的安価な上位モデルとしておすすめできます。

第4位 ニコン EDG 8×42

ニコンEDG8×42

倍率 8倍
対物レンズ有効径 42mm
実視界 7.7°
見かけ視界 56.6°
1,000m先における視野 135m
ひとみ径 5.3mm
明るさ 28.1
アイレリーフ 19.3mm
サイズ 高さ148×幅141×厚さ54mm
質量 785g

ニコン史上最高性能のフラグシップモデル

ニコンEDG8×42上から

ニコンのフラグシップモデル。色収差が少ないEDレンズを採用しているのはもちろん、すべてのレンズ・プリズムの透過面には、光透過性に優れた多層膜コーティングが施されています。また、視野の中心と周辺とのピントのズレを解消するフラットナーレンズシステムも採用されていて、視野の隅の方までシャープな像が得られます。

そして、使い勝手の良さにも配慮がなされていて、視度調整はフォーカスリングを引き出して行う仕組みになっています。視度調整を行った後にフォーカスリングを戻すと調節した視度が固定されます。これによって、一度調整した視度がずれてしまうことがなく、快適に使用することができます。

ちなみに、視度調整というのは、左右の目の視力の差を解消するために行う調整作業のことをいいます。一般的な双眼鏡では視度調整リングというものが右目の側についています。

本体の重量バランスは、人間工学に基づいたもので、握りやすく、重さを感じにくいものになっています。アイレリーフもかなり長めにとってあるので、メガネを着用している人でも使いやすい製品です。5mの水深に10分間浸けていても大丈夫な高い防水性能もあり、細部に至るまで使いやすさと品質が追求されたニコンのフラグシップモデルにふさわしい双眼鏡です。

第3位 ペンタックス SP 10×50

ペンタックスSP10×50

倍率 10倍
対物レンズ有効径 50mm
実視界 6.5°
見かけ視界 -
1,000m先における視野 114m
ひとみ径 5.0mm
明るさ 25.0
アイレリーフ 13mm
サイズ 高さ166×幅198×鏡体の厚み57mm
質量 約900g

重さを抑えた大口径双眼鏡

ペンタックスSP10×50上から

大口径の双眼鏡は、明るく見やすいので魅力的なのですが、かなり重さが重くなるので手軽に持ち運びができなくなるのが欠点です。この点、この製品はボディにアルミニウムを使用していて、50口径の大型レンズを搭載していながら重さは1kgを切っています。重さを抑えた大口径双眼鏡です。

1kg以下とはいえ、それでもまた重いので女性のユーザーにはあまりおすすめできないのですが、7位でご紹介している製品(フジノン 7×50 FMT-SX)などと比べるとかなり軽いことがお分かりいただけるのではないかと思います。

また、大口径の双眼鏡としては価格が抑え目なのも魅力的です。価格は抑え目でも、全てのレンズ・プリズムの透過面にコーティングを施したフルマルチコーティングですから、見え味も決して悪くありません。価格を抑えた大口径の双眼鏡をお探しの方におすすめです。

第2位 オリンパス 8×40 DPS I

オリンパス8×40DPSⅠ

倍率 8倍
対物レンズ有効径 40mm
実視界 8.2°
見かけ視界 65.6°
1,000m先における視野 143m
ひとみ径 5mm
明るさ 25
アイレリーフ 12mm
サイズ 長さ139×幅182×厚さ58mm(幅、厚さは眼幅最大時)
質量 710g

本格的な双眼鏡としては低価格でコスパ良好

オリンパス8×40DPSⅠ上から

こちらもポロプリズム式の双眼鏡です。ポロプリズム式はサイズが大きくなってしまうので携帯性ではダハプリズム式には及びませんが、低価格のモデルが多いので、コスパ優先で選びたい双眼鏡ユーザーにおすすめです。

本体はつやを抑えたマットブラックで、落ち着いた高級感を演出するとともに、光の反射が抑えられるので野鳥や動物に警戒心を抱かせにくく、バードウォッチングや野生動物の観察に向いています。倍率8倍で実視界が広めなので、動きの激しいスポーツの観戦にも使えます。用途の広い双眼鏡です。

接眼レンズ系にはUVカット効果がある素材が使われていて、長時間の使用でも目が疲れにくいのも嬉しいポイントです。また、非球面レンズ採用で、周辺の視界のゆがみが少なくなっています。

全てのレンズ・プリズムにコーティングが施されて視界もクリアです。ただし、コーティングはモノレイヤーコーティングで、上級機種に施されているようなマルチコーティングではありません。この点は、多少見劣りしますが、価格を考えると十分な性能があるといえます。

数万円以上するような上位機種と比べると、劣っている点があることは否定できませんが、コスパは良い製品なので、本格的な双眼鏡を初めて買うといった方には十分に満足していただける製品ではないかと思います。

第1位 コーワ YF30-6

コーワYF30-6

倍率 6倍
対物レンズ有効径 30mm
実視界 8.0°
見かけ視界 -
1,000m先における視野 140m
ひとみ径 5.0mm
明るさ 25.0
アイレリーフ 20.0mm
サイズ 全長114×全幅160×全高48mm
質量 470g

軽量、低倍率で扱いやすい双眼鏡

コーワYF30-6上から

とても使いやすい製品です。これまでも何度か書いてきましたが、高倍率の双眼鏡は観察対象を視野に入れるのが難しかったり、手ブレの影響が大きかったりして、特に使い慣れない人にとっては、あまり使い勝手がよくありません。この点、この製品は6倍の倍率で、初心者でも使いやすいものとなっています。

また、対物レンズ有効径が30mmを超えるような本格的な双眼鏡はどうしても重くなりがちですが、この製品は重量が500g以下に抑えられています。この点からも使いやすい双眼鏡です。

そして、単に扱いやすいというだけでなく、レンズとプリズムににはマルチコーティングが施され、明るくクリアな視界が確保されています。また、対物レンズと接眼レンズの外面には撥水性と撥油性を備えたKRコーティングが施されていますから、汚れにくく、メンテナンスもしやすいという特徴も持っています。窒素ガスを充填した本格的な防水構造も採用されています。

Amazonのレビューでもかなりの高評価で、平均が星4.5です(2018年6月現在)。そして、注目すべきなのは低評価を付けている人がほとんどいないことです。ベテラン勢にはもの足りない面もあるかもしれませんが、様々な面で使いやすく、特に双眼鏡にまだ慣れていない人に積極的におすすめしたいイチオシ製品です。

まとめ

双眼鏡と選び方とおすすめ製品をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。双眼鏡にも色々なタイプの製品があることがお分かりいただけたのではないかと思います。

コンサートや観劇、バードウォッチングやスポーツ観戦、星座の観察など、双眼鏡の用途は様々なものがあります。そして、それぞれの用途に適した双眼鏡というものがあります。この記事を参考に、自分の用途に合った双眼鏡を見つけてください。

なお、バードウォッチング用とスポーツ観戦用については、他に記事を公開する予定なので、よろしければそちらもご覧になってください。それぞれの用途に合わせた選び方・おすすめ製品をご紹介しています。