【長時間座る人に】人間工学(エルゴノミクス)に基づいた椅子の選び方とおすすめ製品

今回は「人間工学に基づいて設計された椅子」について、選び方とおすすめの製品をご紹介します。

会社勤めの方は多くの人がそうだと思いますが、一日の大半を椅子に座って過ごすという方は多いのではないでしょうか。

この記事では、人間工学に基づいて設計された一日中座っていても苦にならない椅子をご紹介します。

詳しくは後でご紹介しますが、人間工学というのは人間の体格や動きに合わせて製品をデザインすることで、より活動しやすい環境を作ることを目的とする学問分野のことを言います。

このことは椅子について言えば、単に座りやすいというのではなく、長時間座っても身体にかかる負担が少ないことや、座っている姿勢を続けることによる腰痛の発生を防止することなどを意味します。

もっとも、人間工学に基づく椅子の中にも色々なタイプの製品がありますから、自分に合ったものを探すのは中々大変です。

この記事も参考にして自分に合った製品を見つけてください。

おすすめの製品では、ハーマンミラーに代表される海外の一流メーカーの製品や、イトーキやエルゴヒューマン、宮武製作所とった国内メーカーの製品まで、様々なタイプを扱っています。



【社会に立つ実践科学】人間工学とは?

椅子に座る男性

選び方やおすすめ製品をご紹介する前に、その前提として「そもそも人間工学とは何なのか?」について簡単にご説明しておきます。

「一般社団法人 日本人間工学会」のHPを参照すると、人間工学は「働きやすい職場や生活しやすい環境を実現し、安全で使いやすい道具や機械をつくることに役立つ実践的な科学技術」であるとのことです。

これだけではよく分からないかもしれませんが、人間工学の扱う分野は非常に広く、私たちが人間工学と聞いて思い浮かべやすい人に優しい道具や機械の設計も、人間工学が扱う分野の一つに過ぎません。

人間工学では、オフィスデザインなど広く職場の物理環境の全体が対象になりますし、更には組織やマネジメントといった物理環境以外も研究対象になり、とても範囲の広い学問なのです。

とても幅広い学問ですが、この記事のテーマである椅子との関係で言えば、人間の身体的な特性や、椅子に座っているときの人間の行動などを分析して、快適に使える椅子・健康の維持に役立つ椅子をデザインすることに当てはまるでしょう。

この記事では、こうした快適に座れる(座り続けられる)椅子、座ることによる弊害(腰痛や血行不良など)が起こりにくい椅子をご紹介しています。

なお、人間工学という言葉には、エルゴノミクス(Ergonomics)やヒューマンファクター(Human Factors)といった英語が対応します。

以下の記事でも、人間工学に基づいた椅子のことをエルゴノミクスチェアと表現していたりするので、ご承知ください。

【ラクに座れる、腰が痛くならない】人間工学に基づいた椅子の選び方

腰をさする女性

ここからは人間工学に基づいた椅子の選び方について、ご紹介します。

一口に「人間工学に基づく」といっても、問題の分析や解決へのアプローチには様々なものが考えられ、それに応じた多様な製品が開発されています。

色々なタイプの製品がありますから、製品選びの参考にしてください。

【どんな目的を持った製品なのか?】製品開発の意図を把握する

人間工学に基づいた椅子にも色々なタイプのものがあるので、どのような意図を持って開発された製品であるか把握しておくと、製品が選びやすくなります。

まずは、身体のラインに沿ったサポートをしてくれる椅子があります。

立った状態の人間の背骨は独特のS字カーブを描くことが自然な状態であり、このカーブが保たれない猫背のような座り方をしていると、腰痛の原因となります。

そこで、長時間椅子に座る場合には、背骨のカーブを保ってくれる椅子に座ると良いということになります。

このS字カーブをサポートしてくれるのが、ランバーサポートと呼ばれる部分です。

背もたれの下の方が前方に膨らんでいて、背骨のS字カーブを保持してくれます。

ランバーサポートが付いた椅子以外では、普通の椅子に座るときの姿勢にそもそも問題があるとして、座面の形が普通の椅子と異なる骨盤を立てて座るタイプの椅子もあります。

さらには、同じ姿勢でじっとして座り続けることが身体に良くないという理解から、椅子に座った状態でも身体を適度に動かせるように工夫された椅子もあります。

これらの椅子のうち、ランバーサポートが付いたタイプの椅子は形状としては普通の椅子と同じものが多いのですが、骨盤を立てて座る椅子や身体を動かすことを目的とした椅子は、普通の椅子とはかなり違った形状の椅子もあります。

具体的にどんな椅子があるかは、以下のおすすめ製品のところでご紹介しますが、自分が現在の椅子に対してどんな不満があるのかを考えて、どの椅子であれば自分のニーズと椅子の開発意図が合致するのかを見極めて製品を選ぶようにすると、自分に合った製品が選べます。

【特に海外メーカーの製品は要注意】製品のサイズはしっかりチェック!

人間工学に基づいた椅子を購入する場合には、サイズの確認を怠らないようにしましょう。

オフィスチェアとして販売されているものも多いので、自宅で使用する場合にはサイズが大きすぎる可能性があります。

椅子を設置する予定の場所にしっかり収まるサイズの椅子を買いましょう。

全体の大きさ以外では、座面の高さは座りやすさに大きく影響するので、しっかりとした確認が必要です。

特に海外メーカーの製品はちゃんと調べてから購入しないと、思ったよりも座面の高さが高いことがあります。

もちろん、ほとんどの製品は座面の高さが調節できますが、椅子に深く座った際にかかとが浮かない程度の高さと、最も低くしたときに何cmになるのか調べておいてください。

製品のサイズを表示する際には、W、D、H、SHといった略号が使われている場合があり、Wは幅、Dは奥行、Hは高さというのは他の家具などでも使われていますが、SHは椅子の場合しか使われません。

SHは、座面(シート)の高さの意味で、SHを必ず確認するようにしてください。

【身体にぴったりフィット】調節機能の充実度を見る

普通の椅子は座面の高さが調節できる程度のものが多いのですが、人間工学に基づいた椅子は、より身体にフィットさせるため、椅子の各部の調節機能が充実したものが多くなっています。

製品によっては、自動的に調節してくれるものもあり、調節可能な項目は少なくなりますが、基本的には調節できる項目が多い方が身体にフィットさせやすくなります。

肘掛の高さや位置、先程ご紹介したランバーサポートの張り出し具合が調節可能な製品を選ぶと良いでしょう。

少し変わったものとしては、「前傾チルト」という機能を持った椅子もあります。

前傾散チルト機能とは、人間が集中して作業するとき、やや前のめりの姿勢になることから、座面の角度を少し前傾した位置に調節にして椅子を使うことができる機能のことです。

普通の座面の椅子でこの姿勢を取ると、腰が曲がり、腹部は圧迫され血行が阻害されます。

前傾チルト機能があると、前のめりの作業に適した状態に椅子を調節できるので、作業内容によってはとても有効です。

例えば、アナログで字や絵を書く人や液晶タブレットを使う人、机で模型作りなどの趣味の作業をする人には、前傾チルト機能はかなり便利です。

【オプションの装備もあります】自分に必要なパーツは何か見極める

椅子を購入する際には、ヘッドレストやアームレスト(肘掛)などどのパーツを付けるかを自分で選べる場合があります。

パーツを付ければその分価格は上がりますから、自分には明らかに不要なパーツは付けない方が費用を節約できます。

ヘッドレストは背もたれにもたれる機会がなければほぼ使わず、必要がないという人も多いと思います。

逆にアームレストは、腕の高さを机の高さに合わせるようにすると疲れ具合が大幅に変わりますから、基本的には省くべできではありません。

しかし、作業内容によってはアームレストが必要ない人もいらっしゃるかもしれませんので、自分に必要なパーツを見極めることは、椅子にかけるコストを減らすコツです。

パーツとは言わないかもしれませんが、座面や背もたれの素材もしっかり選びたいポイントです。

多くの製品が、メッシュ素材や布素材、革素材などから選択することができます。

長時間座ることを前提にすると、蒸れにくいメッシュ素材がおすすめですが、自宅で使う椅子はインテリアの一部となりますので部屋の雰囲気との調和も考えて選ぶようにしてください。

インテリア業界では、広く布素材のことをファブリックと呼び、椅子の素材にもファブリックという言葉が使われます。

【自分に合った製品を見つけよう!】人間工学に基づいた椅子のおすすめ人気製品ランキング

ここからは、おすすめの人間工学に基づいた椅子(エルゴノミクスチェア)をランキング形式でご紹介します。

様々なタイプの製品がありますが、どれも人間工学の考え方を活かして、人に優しい・健康に良い座り方ができます。

椅子に座ることに関して何か悩みを抱えている人は、自分に合った製品がないか探してみてください。

第19位 サカモトハウス バランスシナジー

サカモトハウスバランスシナジー

材質 構造部材/積層材(ブナ)、天然木(ブナ)、金属(スチール)、表面加工/ウレタン樹脂塗装、座面/単色:ポリプロピレン100%(取り外し不可)、クッション材:ウレタンフォーム
サイズ 寸法/幅:330mm・奥行:358mm、オートリターン座面高:485~665m
質量 5kg
調節機能 座面高さ

バランスを取りながら椅子に座ることで、自然と姿勢が良くなる

サカモトハウスバランスシナジーカラーバリエーション

この椅子の発案者によると、そもそも人間は座り続けることに向いた身体をしておらず、人間が本体持っているバランス感覚を活性化させて、身体を動かすことが健康につながるそうです。

そこで、この製品は左右(もしくは前後)に揺れるように作られており、揺らしながら座るとバランス感覚が活性化し、コアマッスルを刺激することで、自然に姿勢が良くなるという理屈です。

実際に歩き続ける場合と違って、股関節や膝、足の関節への負担は軽減しつつも、コアマッスルや背筋、腹筋は鍛えることができ「歩くように座れる椅子」と言えます。

姿勢が悪く、腰痛に悩まさせれている人や、座りっぱなしで運動不足の人におすすめです。

第18位 米スチールケース社 Think

材質 背:3Dニット
座:クロス
肘:樹脂、ソフト肘パッド
脚:樹脂、アルミポリッシュ
サイズ W724×D559~616×H947~1067(mm)
座面高さ420~547(mm)
質量 アロイスチール
調節機能 座面高さ・奥行き調整、背もたれ強度調整<オプション>ランバーサポート アームの高さ/幅/首振り/奥行きの調整

豊富なカラーとスマートなフォルムを持つ高機能チェア

米国のオフィス家具メーカーとして105年以上に渡り世界をリードする、米スチールケース社から発売されているThinkは、人が1日を通して「座る」という行為を徹底的に追求した結果もたらされた最もシンプルな形として誕生しました。

搭載されたLiveBackシステムで、姿勢を変えるたびに体重感知メカニズムによって瞬時に自動で調節し、背もたれのフレクサーが背中全体を包み込みます。

背中の上部分と下部分のサポート量が異なるため、背中のかたちに合わせて変化し自動でサポートしてくれる優秀なチェアです。

座面クッションの中には、高い適応力を持つ補強材が埋め込まれており姿勢を変えるたびに体の動きを適格にとらえ、長時間座り続けた時のお尻の痛みを軽減してくれます。

Thinkは、機能面に優れているだけでなく、デザイン性にも優れ、無駄な部分がないスタイリッシュなデザインと豊富なカラーで、シンプルで洗礼された空間を作ります。

第17位 MyHood オフィスチェア

材質 張り地:メッシュ/背面:強化ナイロン樹脂/キャスター:PPキャスター
サイズ 座クッション:厚さ約7CM高反発材 サイズ:幅58.5×奥行50×高さ115~125 CM
質量 約10kg
調節機能 座面昇降・360度回転
ロッキング前傾

コンパクトサイズで自宅でも使いやすい

人間工学設計のチェアは大きなサイズが多いですが、MyHoodのオフィスチェアは比較的小さくて自宅に設置しても、部屋に圧迫感を与えないコンパクトサイズです。

背中の疲労感を軽減するストリームライン設計を採用し、背骨の曲線にぴったりフィットします。

長時間座り続けてもお尻が痛くならない7㎝の厚みがある座面は、上質な高反発素材を選び通気性と柔らかい材質で肌ざわりがよく、快適な座り心地を実現しています。

人間工学設計のチェアは、お値段が高い商品が多い中、MyHoodのオフィスチェアは嬉しい低価格帯です。

そのうえ、一年無償部品交換保証が付いているので、もしもの時も安心です。

第16位 MTG Style Dr.CHAIR+

MTG Style Dr.CHAIR+

材質 構造素材:ポリスチレン クッション材:ウレタンフォーム 生地:ポリエステル100%
サイズ 約幅59×奥行56×高さ51cm
質量 約2.9kg
調節機能 -

猫背にならず正しい姿勢で座れる座椅子

MTG Style Dr.CHAIR+座面と背面の角度

「フローリングや畳に座るときにも、正しい姿勢で座れる座椅子」が欲しいという方も多いのではないでしょうか。

この座椅子は背面と座面の角度に工夫があり、背骨と骨盤を包みこむ形状をしていて、正しい姿勢で座れるようにサポートしてくれる座椅子です。

床に座るときは、椅子に座るとき以上に姿勢が悪くなりがちですが、この製品は背面と座面が80度になるように設計されています。

この角度の座椅子に座ると、骨盤が前に倒れてしまうことがなく、腰を立てた状態で座ることが自然にできます。

また体重が座面に集中せずに分散されるので、腰への負担が軽減されます。

人間工学というのはもともと産業分野で発展したもので、人間工学に基づいた椅子もいわゆるオフィスチェアが多くなっています。

この製品は、人間工学に基づいてデザインされた「座椅子」ということで、貴重な存在です。

床や畳に座る機会が多い人で、腰への負担を減らしたいという人に是非おすすめしたい製品です。

第15位 Steelcase Leap

Steelcase Leap

材質 背座部:モールドウレタン布張り 背裏部:樹脂 肘部:樹脂+ジェルフォームパッド 脚部:強化プラスチック(PA)
サイズ W686×D559~629×H978~1105(mm)、座面高さ394~521(mm)
質量 -
調節機能 テキスト座面高さ・奥行、ランバーサポートのカーブ、背もたれ下部強度・上部強度、アーム上下・左右・角度、リクライニング角度

無理なく姿勢を変えられるチェア

Steelcase Leap背面のスライダー

この製品には「ナチュラルグラインドシステム」と名付けられた機能があり、背もたれをリクライニングさせると座面が前方にスライドするシステムです。

リクライニングさせても目線の高さに変化が少なく、手元の位置も変わりにくいので、目にかかる負担が少なくなります。

腰椎部分を支える背もたれの下部と胸部エリアを支える上部の強度が個別に調節することができるのは、リーフ独自の機能です。

また上の写真にあるつまみは、ランバーサポートのカーブを調節するもので、このつまみを上下させることで、使う人の背骨のカーブに合わせた調節ができます。

使用者の身体に合わせ、さまざまな動きが可能な「人の背骨を真似る」チェアです。

第14位 Salli SALLI SWAY

Salli SALLI SWAY

材質 -
サイズ 幅47×奥行37×高さ55~77cm
質量 11kg
調節機能 シート高さ

乗馬をする姿勢で座る椅子

上体を起こした乗馬の姿勢で座れ、普通の椅子に座っていると腰周りの血管や神経が圧迫されますが、この椅子に座った場合は上体の荷重はほぼ坐骨にかかるので、血流や神経伝達が阻害されることがありません。

特に中腰の姿勢で作業する歯科医師、美容師などに向いた椅子で、この製品の母国であるフィンランドでは歯科クリニックの70%で使用されているそうです。

もちろん、一般的なデスクワークの際にも腰にかかる負担を軽減してくれます。

難点として、歯科クリニックなどで使用されている椅子ですから、一般的なデスクで使用すると椅子の高さが高すぎる(デスクが低すぎる)ということがあります。

この製品はミドルタイプですが、47cmまで座面が下がるショートタイプもありますから、一般的な事務作業に使う場合はこちらの方が向いているかもしれません。

第13位 DUOREST LEADERS DR-7501SP

DUOREST LEADERS DR-7501SP

材質 背もたれ:ポリプロピレン、ウレタンフォーム、スチール 座面:モールドウレタン 脚:ポリプロピレン  張地:ポリエステル100% 背クッション:ウレタン 座クッション:モールドウレタン
サイズ 幅67.4×奥行67.4×高さ109.5~117.8cm 座面高さ40.8~49.1cm
質量 19kg
調節機能 座面高さ、背もたれ上下・左右、背座ロッキング、ロッキング強弱、ヘッドレスト上下、アームレスト上下

左右に分かれた背もたれが、身体の動きに追従

DUOREST LEADERS DR-7501SP社内で

背もたれが2つに分かれ、座っている人の姿勢の変化に柔軟に適応して、常に背中に背もたれが密着することで腰への負担を軽くします。

中央部が空いているので、脊柱を圧迫することがなく、腰痛の人にも優しい構造となり臨床実験では、腰にかかる圧力を最大30kg軽減できるという結果が出ています。

背もたれは高さだけでなく、左右の幅も調節可能ですから、様々な体型の人に対応できます。

DUORESTシリーズには、女性用のスリムな「DUO LADY」、子ども用の「DUO MINI」もあり、使用する人に合わせて適切なサイズの製品を選ぶことが出来ます。

第12位 Ticova オフィスチェア

材質 高密度ウレタンフォーム
鉄材質の足部ブラケット
静音PU大ナイロンキャスター
サイズ 幅52×奥行52×高さ106~128㎝
座面の高さ:42~52㎝
質量
調節機能 ランバーサポート上下調節
ヘッドレスト上下・角度調節
アームレスト上下調節
140度までリクライニング
揺れ弾力調節
座面の昇降調節

バックレストに優れ、完全に体にフィットするチェア

さまざまな部位を調節することができるため、自分の思う角度に合わせ無理のない姿勢を作ることができます。

特に、バックレストに優れた弾力性を持ち、腰と背中のS字カーブに沿うように座り姿勢に完全にフィットし、背中の疲労や腰痛などを大幅に改善できるオフィスチェアです。

座面はお尻や膝の曲線に沿うように設計され、暑さ7㎝の高密度フォームによって構成されることから、お尻の痛みを軽減してくれます。

ヘッドレストが大きく、腰や背骨のみではなく、頭や首もしっかりと支えます。

長時間のデスクワークしても、疲れにくく、背もたれがメッシュ素材と通気性にも優れています。

第11位 レメックス・ジャパン ニーリングチェア

レメックスジャパン ニーリングチェア

材質 フレーム:スチール粉体塗装 座面・膝置き:プライウッド(合板)、ポリエステル、ウレタンフォーム ホイール:ナイロン
サイズ 幅63×奥行57~65×高さ53~65cm
質量 約10kg
調節機能 座面高さ、膝クッション部分の角度(4段階)

腰にかかる体重を膝に分散、背筋が伸びる座り姿勢


腰にかかる体重を膝にも分散することで、腰にかかる負担を軽減でき、座面が前傾しているので、座ると自然に骨盤が立った状態になり、姿勢の矯正にも役立つ椅子です。

普通の椅子とは座り方が違うので、最初は座りにくさを感じるかもしれませんが、この製品の場合はアームがついているので簡単に座れますし、一旦腰掛けた後で腰を浮かせてポジションを直すこともできます。

画像は子どもが座っているものが使われていますが、子ども専用というわけではありません。

座面の高さも調節できるので、身長約120cmから180cmまで大人の人も問題なく使えます。

なお、この製品には背もたれがありませんが、背もたれがあるタイプも販売されており、リラックスするときには背もたれが欲しいという人には、こちらもおすすめです。

第10位 オカムラ コンテッサ

オカムラコンテッサ

材質 背フレーム:アルミダイキャスト 肘:アルミダイキャスト+スチール+樹脂成型品 肘パッド:発砲ポリウレタン 脚:アルミダイキャスト
サイズ 幅62~71×奥行61.5~66.2×高さ115.9~125.9cm 座面高さ42~52cm
質量 29.8kg(発送重量)
調節機能 座面上下、リクライニング角度・角度固定、ロッキング強弱、座面の前後スライド、ランバーサポート上下・前後、アームレスト高さ・角度

多様な調節が簡単に行えるスマートオペレーションコンセプト

オカムラコンテッサ可動範囲

いくら人間工学に基づいた椅子とはいっても、最終的には使用する人に合わせた調節が必要になります。

この製品は、様々な箇所の調節が簡単に行える「スマートオペレーションコンセプト」によってデザインされています。

基本的な調節は座ったままの姿勢で簡単にできる設計となり、左右のアームレストの下には、座面の高さとリクライニングの調節ができるレバーがあります。

その他の調節機能も、レバーやダイヤルの操作で簡単に行えるように配慮されています。

自分専用の椅子であれば、それほど頻繁に調節をすることはないかもしれませんが、職場で使う場合や家族で使う場合には、簡単に調節ができるのは便利な機能です。

調節機能以外では、メッシュのカラーバリエーションが12色から選べるのも、
自分の好みのカラーにこだわりたい人にもおすすめです。

なお、この製品は通常のメッシュタイプですが、メッシュに濃淡を付けることで、腰周りはしっかりサポートして背中はやさしくフィットするグラデーションメッシュタイプもあります。

第9位 宮武製作所 プロポーションスツール(ハイタイプ) CH-800H

宮武製作所プロポーションスツールハイタイプCH-800H

材質 ウレタン、スチール、合成樹脂(ポリプロピレン) 張地:ポリエステル
サイズ 幅41×奥行41×高さ61~86cm
質量 7.4kg
調節機能 座面高さ

座りながら運動することで脳が活性化・姿勢も矯正

宮武製作所プロポーションスツールハイタイプCH-800H効果

この椅子は全方位に8度傾斜するデザインになっていて、座りながらゆらゆらと身体を動かすことができる作りになっていますので、じっと座っていることを前提としない椅子です。

仕事をしているときでも適度に身体を動かすことができ、背中や腰の筋肉を使って血流を促し脳を活性化させます。

また上の写真のように座面が前傾する形で腰掛けることで、骨盤が立った姿勢で座ることができ、背筋を伸ばして姿勢の矯正にも役立ちます。

身体をゆらすことによる運動でデスクワークの最中でもカロリー消費ができて、健康にもつながる椅子です。

座面は特徴的な丸みを帯びた三角形で、どの位置からでも座れます。

この製品は座面の高さが61~86cmのハイタイプですが、デスクに座るには高すぎる場合は、高さ51~66cmのロータイプもあります。

傾けて座る椅子ということで、強度などに不安がある方もいらっしゃるかもしれませんが、第三者機関による強度試験が実施されているので安心です。

第8位 アーユルチェアー キャスタータイプ【オクトパス】

アーユルチェアーキャスタータイプオクトパス

材質 座面・背もたれ部:表皮一体成形発泡ウレタン 背座支持金物:鋼板プレス加工品 支柱:鋼管加工品、プラスチック成形品 ベース:プラスチック成形品
サイズ 幅53×奥行53×高さ80cm(高さ80cmは最大サイズ) 座面高さ41~55cm
質量 9kg
調節機能 座面高さ、腰あて高さ

骨盤を立てて座る「坐骨座り」を可能にする椅子

アーユルチェアーキャスタータイプオクトパス坐骨を立てた正しい姿勢

この製品は、坐骨2点で座る「坐骨座り」が正しい据わり方であるという理解を前提に、坐骨座りができる椅子として開発されたもので、「坐骨で座る新習慣」というキャッチコピーが付けられてます。

坐骨で座ると、立ったり歩いたりしているときと同じ骨盤が立った状態になり身体に良いという理屈です。

この坐骨座りを実現するため、アーユルチェアは、上の写真のように座面をまたいで座ります。

坐骨で座る感覚を掴むため座面は硬めになっていて、背もたれはなく、正しい姿勢を維持するための「腰あて」が付いています。

また、アーユルチェアに座るためには股を開く状態になるので、女性は人前では使いにくいということもあるかもしれません。

普通の椅子に座っていると腰が痛くなるという人におすすめです。

第7位 コクヨ INSPINE ヘッドレスト付 可動肘

コクヨINSPINEヘッドレスト付可動肘

材質 背・背フレーム:強化ナイロン、ポリエステル 座・座板:ポリプロピレン 座パッド:ポリエステル、モールドウレタン 肘パッド:ウレタンスキンモールド 脚:アルミダイキャスト磨き仕上げ
サイズ 幅68.5-69.5cm×奥行61-88cm×高さ114.5-123.5cm(座面高さ42.5-51.5cm)
質量 約22.4kg
調節機能 座の高さ、座の奥行、ロッキングの強さ、肘パッドの前後移動、座面の前傾

ワイヤーによるランバーサポートと大きく可動する肘パッド

コクヨINSPINEヘッドレスト付可動肘背面

この製品の特徴の一つは、ワイヤーによるランバーサポートにあります。

上の写真では白っぽく見えているのがそれで、チューブの中につながった一本のワイヤーが入っています。

これは靴紐の原理を応用したもので、靴紐が足の形や動きに合わせて摺動(すべりながら動くこと)するように、座っている人の姿勢の変化に合わせてランバー部が滑らかにフィットします。

また、肘掛椅子を使っている人の中には経験がある人も多いかもしれませんが、椅子の肘掛が机にぶつかって、十分な位置まで椅子を前に出せないことがあります。
こうなってしまうと、椅子に浅く腰掛けることになって、正しい姿勢が保てません。

そこで、この製品では、肘掛の位置を大きく後ろに動かせる機構が採用されています。

作業の内容によって肘掛を前後に大きく動かせるので、机の上のキーボードなどを操作するときは後方に下げて椅子と机をしっかり近づけることができ、肘掛に肘をのせたいときには、最適な位置まで肘掛を前に出すことができます。

細かな点にまで座る人への配慮が行き届いたエルゴノミクスチェアです。

第6位 吉桂 iPole7

吉桂iPole7

材質 ファブリック スチール
サイズ 幅55×奥行き47.2×高さ84.8~93.8座高さ40.5~49.7
質量 20kg
調節機能 シート高さ、チェストサポートの傾き・回転

背中ではなく、前方で胸と肘を支える椅子

吉桂iPole7使用風景

iPole7は、外科専門医が使う椅子を参考にしてデザインされた独特の形状をしています。

自分が仕事をしているときの姿勢を考えてみると分かると思いますが、集中して仕事をしているときは、背もたれに体重をかけることは基本的にありません。

そこで、この製品は背もたれを廃止して、逆に身体の前方に胸部と肘をサポートするチェストサポートを装備しています。

このチェストサポートに肘をのせる姿勢をとると、肩や肘の負担が軽減されます。

またサポートに胸を当てることで背筋が曲がることを防止して正しい姿勢を維持、腰にかかる体重を分散する効果もあります。

椅子から立ち上がる際など、チェストサポートが邪魔になるときは、フレームを横に回転させて邪魔にならない位置に動かせる設計です。

背面に回せば、休憩時の背もたれとしても使えます。

かなり特徴的なデザインなので、実際に使ってみるまでは抵抗感があるかもしれませんが、非常に理にかなったデザインです。

シート形状も工夫されていて、ヒップの後部と骨盤が前を向くようにしっかり支える骨盤サポート効果を持ったシートになっています。

比較的安価に購入できるのも嬉しいポイントです。

第5位 ハーマンミラー エンボディチェア

ハーマンミラーエンボディチェア

材質 背部:熱可塑性エラストマー、アセタール樹脂、ガラス強化ナイロン、ポリエステル 座部:熱可塑性エラストマー、アセタール樹脂、ポリエステル ベース:アルミダイキャスト
サイズ 幅75×奥行64×高さ98.5~110.5cm 座面高さ44~56cm
質量 約25kg
調節機能 シートの高さ、座面奥行、リクライニングの範囲・硬さ、背もたれのカーブ、アームの高さ・幅

座るだけで身体に良い効果をもたらすチェア

ハーマンミラーエンボディチェア背面

ハーマンミラーは、人間工学に基づいた椅子のデザインではとても有名なメーカーです。

この製品は、そのハーマンミラーが、コンピュータの前で長時間働くという現代人のワークスタイルを踏まえてデザインしたものです。

長時間座ることによって生じる問題を解決し、更に座るだけでユーザーの身体に良い効果をもたらすことを目指してデザインされています。

具体的には、座面と背もたれには上の写真のような独自のピクセル構造が採用されていて、圧迫感が小さく、血行が改善されます。

血流を促進することによって、ストレスが軽減され、集中力の維持にも役立ちます。

身体の動きに座面と背もたれが自然にフィットして、体重を均等に分散する効果もあります。

この製品は、エルゴノミクスチェアの一流メーカーがコンピュータ時代に合わせて作った椅子ですから、長時間のパソコン作業で腰への負担が辛いといった人には特におすすめしたい製品です。

第4位 イトーキ スピーナ オフィスチェア

イトーキ スピーナチェア エクストラハイバック 背エラストマー

材質 背:エストラマー樹脂 座:布地張り 背支柱:強化ナイロン樹脂 背ブラケット・肘受:アルミダイキャスト粉体塗装 肘当:エストラマー樹脂、ウレタン 脚:強化ナイロン樹脂
サイズ 幅68×奥行66.5×高さ119~130.6cm 座面高さ47.5~59.1cm
質量 30.3kg(発送重量)
調節機能 シート高さ、ランバーストローク、ロッキング角度、ロッキング強弱、肘当の高さ・角度

背骨のS字ラインをキープするアクティブ・ランバー・サポート(A.L.S.)機構

イトーキ スピーナチェア エクストラハイバック 背エラストマーアクティブランバーサポート

写真では分かりにくいかもしれませんが、この製品は背もたれの部分はエストラマーの縦リブ構造となっています。

エラストマーというのは樹脂とゴムの中間的な素材で、縦リブ構造というのは、これで作られた板を並べたような形状です。

背中と背もたれが面ではなく線で接する形になるので、熱や湿気がこもることがなく、理想的な温度調節が可能になっています。

また背もたれは、使う人が調節をしなくても、自動的に座る位置や姿勢の変化に応じてランバー部のせり出し方が変わるアクティブ・ランバー・サポート(A.L.S)機構となっています。

ただ座るだけで自然に背骨のS字ラインが維持されて、正しい姿勢で座ることができます。

ランバー部のせり出しを止めたり(ロック状態でも後方には可動します)、ロッキングの角度を調節したりすることができるので、作業の内容や使う人の好みに合わせた調節も可能です。

2007年にはグッドデザイン賞を獲得している、高いデザイン性と機能を併せ持った製品です。

なお、この製品は最初に書いたようにエラストマーを使用したものですが、クロスタイプ、レザータイプの製品もあります。

第3位 GTracing Ergonomic Office Chair Racing Chair GT099R

GTracing Ergonomic Office Chair Racing Chair GT099R

材質 張り材:PUレザー
サイズ 幅67.31×奥行51×高さ120.65cm~132.08cm
質量 約24.18kg
調節機能 シート高さ、リクライニング、アームレスト昇降・回転

ゲーム以外にも使いたいレーシングチェア

GTracing Ergonomic Office Chair Racing Chair GT099Rリクライニング

Amazonではゲーミングチェアとして売られている製品です。

ゲーミングチェアには決まった定義があるわけではなく、基本的にゲームをプレイする上での特別な機能があるわけでもありません。

つまり、ゲーミングチェアというのは「長時間ゲームをしていても疲れにくい椅子」といった程度の意味でしかないのが実際のところです。

しかし、このことは逆に言えば、ゲーミングチェアは「ゲーム以外の用途に使っても全く問題ない」ということも意味しています。

ゲーミングチェアと呼ばれているものの中には、この製品のようにレーシングマシンのシートを模したようなデザインが多いので、デザイン的には会社で使うような用途には向きませんが、自宅用として使うにはむしろ好みという人も多いのではないでしょうか。

レーシングシートを模した3D形状は、人間工学に基づいた設計でしっかりしたホールド感があります。

また最大165度まで倒れるリクライニング機能があるので、ゆったりとした姿勢で休息を取ることができます。

ランバーサポートとヘッドレストピローは、好みに応じて使用しないこともできます。

エルゴノミクスデザインの椅子には高価なものが多いので、コスパを重視して選びたい人には、かなり有力な選択肢の一つになると思います。

第2位 エルゴヒューマン プロ オットマン

エルゴヒューマンプロオットマン

材質 背面/アメリカ製Matrex社製ポリエステルエラストメリックメッシュ 座面/モールドクッション フレーム/アルミダイキャスト
サイズ 幅75×奥行72×高さ115~129cm 座面高さ46~55cm
質量 31kg
調節機能 シート昇降、シートスライド、ヘッドレスト高さ・角度、ロッキング角度、前傾チルト、アームレスト左右前後スライド、背もたれロッキングテンション、ランバーサポート高さ

オットマン付きのエルゴヒューマンシリーズ最上位モデル

エルゴヒューマンプロオットマン斜め

エルゴヒューマンというブランド名は、エルゴノミクスとヒューマンファクターという人間工学を意味する2つの単語から名付けられています。

その名前の通り、人間工学に基づいたデザインで、特に腰へのサポートとフィット感を重視したデザインがなされています。

この「エルゴヒューマン プロ オットマン」は、エルゴヒューマンチェアの中でも最上位のフラグシップモデルで、快適な座り心地を実現する多くの機能が搭載されています。

背もたれから独立したランバーサポートは、椅子に座るだけで体重や体格に合わせて必要な分だけ沈み込み、腰を適切にサポートしてくれます。

また操作レバーには「ハイブリッドレバー」が採用され、操作性が良いのも特徴です。

座面の昇降、座面のスライド、リクライニングの3つの機能を調節をレバー1つで行うことができます。

足元にはオットマンも装備していますから、仕事に疲れたときは足をのせて、とてもリラックスした姿勢で休息を取ることもできます。

リクライニングの傾斜は最大38度です。

エルゴノミクスチェアには海外メーカーの高価なものも多く、なかなか手が出にくいのですが、この製品は日本のメーカーのもので、比較的低価格なのも嬉しいところです。

なお、今回ご紹介しているのは、体重の分散性や通気性に優れたメッシュ素材のエラストメリックメッシュを使用したタイプですが、肌触りの良いファブリックメッシュや牛本革を選択することもできます。

第1位 ハーマンミラー セイルチェア

ハーマンミラーセイルチェア

材質 背・座:サスペンション(ポリウレタン、ナイロン樹脂)、座面(ポリプロピレン、ウレタンフォーム)、ファブリック(’ポリエステル)
脚:ナイロン樹脂、アルミニウム、ナイロン双輪キャスター
サイズ 幅73×奥行73×高さ89~99cm 座面高さ42.5~52.5cm
質量 約20kg
調節機能 シート高さ、座面の奥行、アームの高さ、リクライニングの硬さ、リクライニングの範囲、前傾チルト

憧れのハーマンミラーの椅子を低価格で

ハーマンミラーセイルチェア背面

ハーマンミラーは、エルゴノミクスチェアの代表格といってもよいメーカーです。

この記事をお読みの方の中にも、「いつかはハーマンミラーの椅子と手に入れたい」そんな風に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ハーマンミラーの椅子は、持っているだけで一種のステイタスにもなるものですが、一方で簡単には買えない高価な品であることも事実です。

そこで、「より少ないパーツ、少ない素材、それでもすべてが優れたチェアの条件にあてはまる」というコンセプトで、より多くの人に買い求めやすい製品として開発されたのが、このセイルチェアです。

個性的で魅力的でありながら、機能性が高いデザインでまとめられています。

メッシュ状の背もたれは、吊橋の原理から生まれたもので、フレームがなく全体がサスペンションとして働き、身体を優しく支えます。

背もたれの支柱は独自のYタワー構造で、背もたれ全体が背骨のカーブに合わせてしなります。

もちろん、人間工学に基づいたデザインで、腰を少し前傾した姿勢で支え、背骨を正しい位置に保ち快適性を向上させることができるよう配慮されています。

ここでご紹介しているのはオーソドックスなブラックのカラーリングですが、フレームはホワイトを選ぶこともでき、背もたれやシートの色は、ベリーブルーやスカーレット、グリーンアップルなどからチョイスすることができます。

インテリアと調和するカラフルなカラーを選べば、家庭で使っても堅苦しい印象がなく、さらにおしゃれにセイルチェアのデザインを楽しむことができます。

機能性・デザイン・コスパのどれを見ても最高水準の、エルゴノミクスチェアのイチオシ製品です。

まとめ

人間工学に基づいた椅子について、選び方とおすすめの製品をご紹介しました。

どの椅子も基本的には、人間が座り続けることによって生じる身体への負担を避ける目的がありますが、その目的を達成するアプローチには様々で、多くの個性的な製品が開発・販売されています。

椅子というのは、あまり頻繁に買い換えるものではありません。

自分のニーズにあった製品をじっくり時間をかけて選んで、後悔することがないようにしてください。

そのためにこの記事が少しでもお役に立てば幸いです。